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Contact Form 7 5.5.3 がリリースされました。現在、プラグインのインテグレーションモジュールを改善する漸進的プロセスの過程にありますが、今回のリリースでは特に Constant Contact モジュールに焦点を置いており、コーディングやユーザーインタフェイスの現代化が行われています。また、それらのモジュールのためのインフラとして機能するコンタクトフォームプロパティの取り扱いについても改善が行われています。
Constant Contact の新しい UI
従来のバージョンでは、Constant Contact インテグレーションを制御するためのユーザーインタフェイスは非常に限定的なものでした。新規の連絡先が所属することになる連絡先リストを選択することは可能ではあったものの、それはサイト上のすべてのコンタクトフォームに適用されるグローバル設定としてでした。個別のコンタクトフォームのための連絡先リストを設定しようと思ったなら、無愛想な「その他の設定」タブパネルで設定の編集を行う必要がありました。
5.5.3 ではこの UI の刷新が行われ、個々のコンタクトフォーム編集画面に Constant Contact 専用のタブパネルが設けられます。Constant Contact タブパネルでは連絡先リストの選択だけでなく、連絡先をリストに追加するかどうかの設定も可能です。必要な操作はチェックボックスをクリックすることだけです。
コンタクトフォームプロパティの取り扱いにおける変更点
コンタクトフォームプロパティ(フォームテンプレート、メールテンプレート、等々)の取り扱いが改善され、これまで以上に効率的になりました。この変更はほとんどのユーザーには影響のないものですが、もしあなたが wpcf7_contact_form_properties
フィルターフックを使ってプロパティを操作した経験のある開発者であれば、注意してください。あなたのコードに何らかの変更が必要になるかもしれません。
従来のバージョンでは、プロパティにアクセスがある度に毎回 wpcf7_contact_form_properties
フィルターの関数が呼び出されていました。5.5.3 では WPCF7_ContactForm
オブジェクトのコンストラクタの内部で一回だけフィルター関数が呼び出されるように変わります。
また、二つのフィルターフック、wpcf7_pre_construct_contact_form_properties
と wpcf7_contact_form_property_{$name}
が新たに導入されます。カスタムのコンタクトフォームプロパティを追加登録するときは wpcf7_pre_construct_contact_form_properties
を、プロパティの値を操作したいときは wpcf7_contact_form_property_{$name}
か wpcf7_contact_form_properties
を使ってください。
必要バージョン: WordPress 5.7 以上
テスト済み: WordPress 5.8.2 まで
» WordPress.org から Contact Form 7 プラグインをダウンロード
主要な変更点
- コンタクトフォーム編集画面に Constant Contact タブパネルを追加。
- コンタクトフォームプロパティの取り扱いを改善。
wpcf7_pre_construct_contact_form_properties
およびwpcf7_contact_form_property_{$name}
のフィルターフックを導入。wpcf7_include_module_file()
を導入。
変更点の完全なリストは GitHub で閲覧できます。