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Contact Form 7 バージョン 5.7 が公開されました。これは2022年の二度目の(そしておそらくは最後の)メジャーアップデートです。
主要な変更点の記載にみられるように、今回のリリースには異例に多くの改善項目が詰め込まれています。目をひくような派手なものはないでしょうが、それらはプラグインの信頼性を高めるために必要なものばかりです。
来年はブロックエディターベースのコンタクトフォームエディターの導入を予定しています。Contact Form 7 5.7 とそれに続くマイナーアップデートは、目標達成の障害を取り除くものになるでしょう。
反映モジュール
「反映 (Reflection)」と呼ばれる新たなフォームタグタイプが 5.7 から導入されます。反映フォームタグは別のフォームコントロールの値を反映します。例えば、your-name
フィールドの値を「田中太郎」に変更したとします。[reflection your-name]
はこれを反映し、「田中太郎」と表示します。この機能はユーザーに自身の入力内容を確認させたい場合などに便利でしょう。
コンタクトフォーム選択ブロックの改良
ブロックベースの投稿エディターのためのコンタクトフォーム選択ブロックが 5.7 で大々的に改良されます。コンボボックス UI によるコンタクトフォームの検索と選択が可能になるほか、以前であればショートコード属性を介した方法しかなかったコンタクトフォームプロパティの編集が、ブロックサイドバーから可能になります。
SWV 1.1.0
バンドルされるスキーマ織りバリデーション (SWV) のパッケージが 1.1.0 に更新されます。このバージョンでは enum
、minfilesize
、maxitems
、minitems
の各ルールタイプが追加サポートされます。
wpcf7_format_atts() についての注意
wpcf7_format_atts()
は HTML 属性をフォーマットするヘルパー関数です。この関数を最初に導入した時にはフォームコントロール要素での限られた使用しか想定していませんでしたが、後になってあらゆる種類の HTML 要素に対して便利に機能することがわかりました。5.7 ではこの関数に改良が加えられ、論理属性を含むすべての属性タイプを適切に扱えるようになります。
もしあなたが開発者で自身のコードで wpcf7_format_atts()
を使ったことがあるなら、期待する出力が得られているかコードを再確認することをお勧めします。
必要バージョン: WordPress 6.0 以上
テスト済み: WordPress 6.1.1 まで
» WordPress.org から Contact Form 7 プラグインをダウンロード
主要な変更点
reflection
フォームタグタイプの導入。WPCF7_PocketHolder
を導入しダイナミック(明示的な宣言のない)プロパティの使用を回避。wpcf7_support_html5()
の関数呼出を削除。wpcf7_form_novalidate
フィルターフックを削除。esc_url_raw()
呼出をsanitize_url()
に置換。- デフォルトのフォームテンプレートのフォームタグに
autocomplete
オプションを追加。 - ヘッダー内にスクリプトをロードするオプションを廃止。
- コンタクトフォーム選択ブロックのための block.json ファイルを同梱。
- フォームのルート要素に
js
/no-js
トグルクラスを追加。 - フォームのルート要素から
role="form"
属性を削除。 wpcf7_format_atts()
とwpcf7_link()
を改良。wpcf7_flat_join()
を改良し区切り文字をカスタマイズ可能に。wp_get_list_item_separator()
によりローカル言語の区切り文字の使用を可能に。WPCF7_HTMLFormatter
クラスを導入。WPCF7_HTMLFormatter
の利用によるwpcf7_autop()
のオーバーホール。wpcf7_autop()
を HTML メールのフォーマットに使用。form
要素にaria-label
属性を追加。html_title
ショートコード属性とwpcf7_form_title_attr
フィルターフックを追加。- ブロックエディター画面でショートコード属性値を編集可能に。
- コンタクトフォーム選択ブロックにコンボボックスを導入。
- コンタクトフォーム選択ブロック: コンタクトフォーム編集ページへのリンクを追加。
- SWV: バージョン 1.1.0 (
Contact Form 7 SWV Schema 2022-10
) に更新。 - SWV:
minfilesize
ルールタイプとenum
ルールタイプをサポート。 - SWV:
maxitems
とminitems
ルールタイプをサポート。 - サポートする Stripe API のバージョンを
2022-08-01
に更新。 - ファイルアップロード項目:
capture
属性をサポート。 - ドロップダウンメニュー: よりわかりやすいラベルテキストを使用。
- Apache ディレクティブを更新。
- Akismet をインテグレーション画面に追加。
- Akismet: デフォルトのフォームテンプレートに
akismet:*
オプションを追加。 - Akismet: デフォルトのフォームテンプレートにプライバシー通告を追加。
wpcf7_switch_locale()
とwpcf7_unload_textdomain()
を導入。
変更点の完全なリストは GitHub で閲覧できます。