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Contact Form 7 5.0.3 が公開されました。これはいくつかのバグ修正と改良を含むメンテナンスリリースです。加えて、Contact Form 7 5.0.3 では個人データ保護関連の機能がいくつか導入されています。
IP アドレスの匿名化
Contact Form 7 5.0.3 では wpcf7_anonymize_ip_addr
関数が追加されました。この関数はアドレスの最終オクテット(IPv4)または最後の80ビット分(IPv6)をゼロ値で置き換えることにより IP アドレスの匿名化をおこないます。
$anonymized = wpcf7_anonymize_ip_addr( '198.51.100.123' ); // $anonymized => '198.51.100.0'
フォーム送信者の個人データを取得しないことを確実にするためにそのリモート IP アドレスの匿名化をおこないたい場合には(ユーザーの IP アドレスは GDPR のような現行の個人データ保護標準において個人データの一種と見なされます)、この関数を wpcf7_remote_ip_addr
フィルターフックと組み合わせて使います:
add_filter( 'wpcf7_remote_ip_addr', 'wpcf7_anonymize_ip_addr' );
consent_for:storage
オプション
フォーム送信データをデータベースに保存するかしないかをフォーム送信者の選択に基づいて決定したいなら、新しく導入された consent_for:storage
フォームタグオプションを利用して実現できます。このオプションはユーザー入力を受けつけるどのタイプのフォームタグの中でも使うことができますが、次の例のように承諾確認チェックボックスで使用するのが最も自然です:
[acceptance your-consent consent_for:storage optional] 私はこの送信データがデータベースに保存されることに同意します。 [/acceptance]
もし送信者がチェックボックスを選択しなかったなら、Contact Form 7 は do_not_store
プロパティを設定し、Flamingo などのメッセージ保存プラグインに対しこの送信の保存をさせないようにします。こうして送信データ全体がデータベースに保存されないようになります。
必要バージョン: WordPress 4.8 以上
テスト済み: WordPress 4.9.7 まで
» WordPress.org から Contact Form 7 プラグインをダウンロード
変更点
- CSS: “disabled” 状態の送信ボタンに対し “not-allowed” カーソルスタイルを適用。
- 承諾確認チェックボックス: 個人データ保護の観点からより好ましいオプションの使用を促すため、タグジェネレーターの UI を変更。
wpcf7_anonymize_ip_addr()
関数を導入。- 全タイプのフォームタグに
consent_for:storage
オプションを導入。